あゆの不思議3

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柿色の婚姻色に染まる鮎。愛おしいいのち

鮎は1年で死んでしまう魚なんだ。

9月も半ばを過ぎると、メスは卵を腹に持つようになるのさ。いわゆる「子持ち鮎」

オスも柿色を帯びてくる。「婚姻色」と呼ばれる柿色さ。

 


大物になると30cmほどにもなるよ。川を下り、川の中流域から下流域で卵を産むんだ。

  

え~と、気が付いたかい?

おれが釣ってくるのは「天然あゆ」だけど、ある意味全くの天然あゆじゃあないんだ!

 

   -えっ!どうゆうこと?

 

今の日本の川は、鮎が自力で川を下り、また、何十kmも遡上し上流にまで至るのはとても難しいんだ。

ダムや堰、人口の護岸や一時よりは改善されたというものの水質もね... いろいろな要因が鮎を脅かしているんだよ。

清流付知川も例外じゃあない。付知川から木曽川に合流し幾つものダムや堰を越え伊勢湾に下るには、もちろん遡上するのもゼロとは言わないまでも限りなくゼロに近い。

そう、付知川には、3~5月に稚鮎を放流しているだろ。今年は琵琶湖産系の稚鮎も入っているんだ! 7~8cmの鮎を放流して、後は自力て川の藻を食んで成長していくのさ。だから「天然あゆ」なのさ。

 

うん、それぞれの地区に漁業組合があってさ、日本中の全部の川で春先に稚鮎を放流してる。だから、釣りをするには遊漁料を払わなくちゃいけない。

全く人の介入していない河川なんてもう日本にはないんだよ...

「天然あゆ」っていうものの、いくらタフな「鮎」でも、そういいう意味じゃあ全くの天然、「川で生まれ海へ下りまた川を上流域まで上る鮎」はいないに等しいのさ...

 

他に「養殖あゆ」もスーパーなどで見かけるだろ。それは池須みたいなところでえさを与え養殖されたものだよ。それでどうこうとは言わないがやっぱり全くの別物だね。あと、「半養」とか「半天然」なんて呼ぶのもある。まあこれは、川に近い環境でえさをあまり与えずに育てた鮎さ。

 

鮎は不思議でかわいいよ!なんといっても旨いしね!

本当は、全くの「天然あゆ」を釣りたいね!

それはロマンだね!

 

   -ただ、美味しい川魚って思っていたけど、なんだかホントに愛おしくなりました。

より一層、美味しく召し上がっていただけますよう精進いたします。 ふるかわきみこ

追記「鮎の不思議123」はある釣り師さんのお話をまとめたものです。学術的な調査に裏付けされたものではございません。