中津川でも、陽ざしが日に日に春めいて、鴬が「けちょ!けちょ!」とさえずりの練習を始めました。山の木々の梢もなんだか膨らみを帯びてゆきます。
さすれば、早くもあまくやわらかな「瀬戸の筍」も採れ始めました。
「瀬戸の筍」は、中津川市を貫いて流れる木曽川の北岸瀬戸地区で主に収穫されます。
幕末のころ、苗木藩(現在の中津川市)遠山家に薩摩藩島津家の嘉姫さまがお輿入れなさいました。嘉姫さまは、島津斉彬公と篤姫さまの従兄弟にあたる方です。「瀬戸の筍」は、その折にご持参された竹を木曽川河畔の苗木城周辺に植えたのが始まりだと言い伝えられています。日当たりが良く肥沃な赤土が竹の生息に適していたのでしょう。瀬戸地区一帯に広がっていきました。霧が立ちやすいことも幸いして良質な筍の産地となったのです。
今年は、「おいしい「瀬戸の筍」をおなかいっぱい堪能したいの!」とのリクエストに応え、筍づくしの会席をご用意いたします。どうぞいのちの輝きに満ちる山里へ美味しい春を探しにお出かけください。
お奨め
筍づくし会席 錦(にしき)7,500 円 (税別)
前菜数品・春の潮汁・お造り・わさび菜蕎麦・春の焼き物(焼き筍と魚)・揚げ物(山菜)・お食事・デザートがつきます。春の山の恵いっぱいのご馳走。前日までに必ずご予約要。
お食事に要するお時間は、1.5~2時間ほど何卒お時間に余裕をいただきお出かけくださいませ。
*内容は山菜の採れ具合や食材の入荷状況に伴い変わることがあります。必ずお召し上がりになりたい食材やお料理がございましたらご予約時にお申し付けくださいませ。
追記 「こんてつ=こしあぶら」は本日現在まだ入荷しておりません。木の芽物は桜が咲くころまでお待ちください。