今年の冬は何時になく厳しい寒さでした。
名前は「にゃうぅ」。にゃうぅは、ガツガツと餌をほおばりました。そのお行儀の悪いことといったら!ドライフードをバリバリ食べて、食べカスを辺りいっぱい散らかすのです。「も少し、お行儀よく食べてほしいわ!」という私ににゃうぅは知らん振りを決め込んでいました。そしていくら食べてもそのみすぼらしさは変わりませんでした。
にゃううは、よほど餓えていたのでしょう、餌をたらふく食べた後でもさらに泥棒猫をしました。これには私もおかんむり、片時も油断なりません。「『猫を追うより皿をひけ!』んっ、もお!!」
にゃうぅは、本当にやせっぽちであばら骨がすけて見えてまさに骨皮筋衛門の小さい猫でした。だから、少しお腹がぷっくらしても「虫がいるのかしら?虫下しを飲ませなくちゃ!」と思っただけでした。そして、いっぱいいっぱい虫を出しました。でも、やせっぽちは変わらぬままに、再びお腹がぷっくらしていきました。