美菜ガルテンふるかわは自然豊かな山里にございます。
以前からもう少し里外れで見かけたことはありました。でも、さすがに畑にカモシカが出没!これには、とても驚いてしまいました。ちょうど、お昼席のお客様もおいでで、皆様しばしお食事は中断。表にお出になって、写真をパチパチ!
それでも、このかもしかは一向に動じずしっかりポーズをとってしばらくたたずんだ後、山へ帰っていきました。
実は、この辺りでは、いのしし、きつねに狸、野うさぎ、猿、日本鹿といろいろな野生動物を見かけます。時には、熊の目撃情報もあります。確かに自然が豊かにあるからこそでなのですが、昔、それらは、今ほどには里へは下りず、人間とは棲み分けができていたのだそうです。しかしながら、ここ近年いつの頃からか動物たちは里へ下りて田畑を荒らし、農家の人たちを悩ませるようになりました。
そういう私も、今年田植えをした田んぼをいのししに荒されてしまいました。
暑い中、這い蹲って田の草を取り終えて2・3日を過ぎた頃でした。朝、お店へ来てみると、田んぼの様子が昨日までと違っていました。ようやく花が咲いて稲穂が頭を垂れ始めていたのに、稲穂の先がありません。稲穂が全部つんつんと上を向いているのです。稲穂は、まだ、指で抓むと白い汁になってつぶれてしまうほど軟らかい時期でした。いのししはやって来て、そして、たった一晩で全部食べ尽くしたんです。それはそれは上手に食べていきました。稲穂の首の部分に食いついてそのまま稲穂の先までグググッッとしごいて食べていったのです。1粒も残さずに...
ふぅん! その落胆さは... 言葉にはなりませんでした。
野生動物たちとの共存は、山里においては難しい問題でもあるのです。